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スモークチップは熱源を必要とする燻煙材です。
燻製をするための燻煙材には、大きくスモークチップ(乾燥させた樹木を細かく砕いたもの)とスモークウッド(チップよりもさらに細かく砕いて棒状に固めたもの)があります。前者は高い温度の燻製に向いており、後者は低い温度の燻製に向いています。
ここではスモークチップの使い方について説明していきます。
スモークチップの使い方は?
チップは皿に入れてあぶります。
スモークチップの使い方にはいくつかの方法があります。たとえば「スモークチップを入れた皿を熱源にかざす方法」「火をつけた炭の上に乗せる方法」「火をつけたスモークウッドの上に乗せる方法」などが一般的な方法です。
以下は基本的な使い方です。
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スモークチップをセット
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熱源にかざして発煙させる
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煙と温度のバランスを管理する
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チップを入れ替えながら燻煙を続ける
燻製チップは定番の燻煙材です。
スモークチックは小型~中型の燻製器や中華鍋などを使った燻製に向いています。スモークウッドとの違いとしては「燻製器内の温度(燻煙温度)が上がりやすいこと」「熱源を必要とすること」などがあり、特に熱燻法にはなくてはならない燻煙材となります。
熱源にもよりますが、ひとつかみで10~20分ほど煙が出ます。
スモークチップのメリットは?
スモークチップには多くのメリットがあります。
チップは乾燥させた樹木を細かく砕いたものです。そのために「スモークウッドと比べて安価」「樹種(種類)が多い」「身近な樹木で試すことも可能」「(熱源を必要とするために)燻製器内部の温度を高くできる」などのメリットがあります。
またスモークウッドなどと組み合わせて使うことも可能です。
- 皿に入れて熱源にかざす:基本的な使い方
- 炭の上に乗せる:炭火の遠赤外線効果が得られる
- スモークウッドに乗せる:燻煙温度を上げることができる
使用頻度の高い燻煙材です。
たとえば燻製器内部の温度を上げなければいけない熱燻法(80~140℃)には欠かせない燻煙材ですし、工夫次第では小型の燻製器での温燻法(50~80℃)にも利用することが可能です。多少の扱いづらさはあるものの汎用性の高い燻煙材であるといえます。
もちろんスモークチップであれば自作することも可能です。
スモークチップのデメリットは?
スモークチップには多少の扱いづらさがあります。
たとえばスモークウッドはウッドそのものが熱源となるために比較的安定した温度を保ってくれます。しかしスモークチップには熱源が必要となるために燻製器内部の温度を確認しながら熱源の火加減を調節しなければいけません。
また温燻製などでは途中何度かのチップの交換が必要になります。
これらのことからもスモークチップや熱源の扱いに慣れていない場合には「チップから煙が出なくなる」「チップが燃えてしまう」「燻製が苦くなる(スパイシーになりすぎる)」などの問題が起こりやすい燻煙材であるとも言えます。
優れた燻煙材ではありますが手軽さという点ではスモークウッドに劣ります。
【まとめ】燻製チップの使い方は?
スモークチップは乾燥させた樹木を細かく砕いて作られています。
そのため身近にある樹木を砕いて使うことも可能です。チップの使い方としては「スモークチップを入れた皿を熱源にかざす方法」「火をつけた炭の上に乗せる方法」「火をつけたスモークウッドの上に乗せる方法」などがあります。
主に小型燻製器での熱燻法や中型以上の燻製器での温燻法に重宝されている燻煙材です。