この記事は約 3 分で読めます。

ベランダでの燻製には条件があります。

基本的にはおすすめしません。特に集合住宅(マンションやアパートなど)にお住まいの方の場合、ベランダでの燻製はトラブルの原因になります。台所であれば問題はありませんが、ベランダでは煙の流れをコントロールできないために問題になるケースがあります。

燻煙のにおいは近隣の布類(洗濯物など)にも付着しますので注意が必要です。

燻製(燻煙)のにおいとは?

燻煙には木材を燃やすことによる特有のにおいがあります。

燻煙には様々な成分が含まれています。主なものにはカルボニル化合物(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドなど)、フェノール類(グアヤコール、フェノール、オルソクレゾールなど)、有機酸類(ギ酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸、イソ酪酸、バレリアン酸など)があります。

また煤やタール成分なども含まれています。

これらの成分が食材に付着することによって、燻製特有の複雑な味わいと食欲をそそる色彩を生み出しています。しかしこれらの成分が衣類(布類)などのような繊維に付着するとにおいとして残りますので注意が必要です。

洗濯物やカーテンなどに付着すればトラブルの原因になります。

【補足説明】燻煙材には香りのよい樹種が好まれています。しかし特有の強いにおいであることに変わりはありません。また色づきをよくするためにザラメなどが加えらえることもありますので燻煙による近隣トラブルには注意を払う必要があります。

ベランダはNGで台所はOK?

ベランダでの燻製は環境を選びます。

お隣が離れている戸建てなどの場合にはベランダで燻製をしても問題はありませんが、一般的な集合住宅(マンションやアパートなど)や住宅地などの場合にはおすすめできません。ベランダは煙の流れをコントロールできるようには設計されていませんのでお隣のベランダにまで流れてしまうリスクがあります。

このことからも基本的にはベランダでの燻製はNGです。

そのような場合には台所での燻製をおすすめします。台所の換気扇は煙やにおいが隣家の迷惑にならないような設計になっていますので、たとえ温燻法などで数時間の燻製をしたとしても問題になるリスクは低いといえます。

最近の換気扇(レンジフード)は優秀ですので壁紙を汚すこともありません。

【まとめ】燻製はベランダでもできる?

ベランダでの燻製はおすすめしません。

ベランダは空気(煙)の流れをコントロールできるようにはできていませんのでトラブルになってしまう可能性があります。特に本格的な燻製は長時間にわたって燻煙を出し続けることになりますので注意が必要です。

住宅地や集合住宅などのように隣家が近い場合には台所でできる範囲での燻製をおすすめします。