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自宅での燻製には鍋タイプの燻製器がおすすめです。
鍋タイプの燻製器には「小型軽量で扱いやすい」「後片付けや収納が容易」などのメリットがあるためです。自宅での燻製では熱燻法(80~140℃)をする機会が多くなりますので温度が上がりやすくて煙の逃げにくい鍋タイプの燻製器が適しています。
また蓋が浮くようなカスタマイズをすれば温燻法(50~80℃)にも使えるようになります。
自宅でできる燻製法は?
自宅での燻製では熱燻法が多くなります。
燻製には大きく3種類(熱燻法、温燻法、冷燻法)があります。燻製は燻煙法の違いにより「熱燻法→温燻法→冷燻法」の順に難易度が高くなっていきます。これは「大型な設備が必要になる」「燻煙時間が長くなる」などの理由からです。
このことからも自宅での燻製では熱燻法と温燻法が中心になります。
熱燻法 | 温燻法 | 冷燻法 | |
---|---|---|---|
温度 | 80~140℃ | 50~80℃ | 25℃以下 |
時間 | 5~20分 | 1~3時間 | 数時間~1日以上 |
保存性 | × なし |
△ ややあり |
〇 高い |
燻製器 | 小型 (鍋タイプなど) |
中型 (高さ40cm以上) |
大型 (高さ80cm以上) |
熱燻法は「煙をかけながら焼くイメージ」になります。
そのためスライスされた豚バラ肉をスモークすれば「ジューシーなベーコン」のような仕上がりになりますし、鮭や塩サバなどをスモークすれば「燻香の付いた焼き魚」になります。燻煙と加熱を同時に行えることからも食中毒のリスクもありません。
これらのことからも自宅での燻製では熱燻法をする機会が多くなります。
初心者でも扱いやすい燻製器は?
鍋タイプの燻製器をおすすめします。
自宅(台所)での燻製にこだわらない場合には中型燻製器(高さ40cm以上)がおすすめです。しかし台所にカセットコンロなどを置いて燻製をする場合には「扱いやすい」「後片付けが容易」「収納性が良い」などの理由からも鍋タイプの燻製器をおすすめします。
想像以上に使い勝手の良い燻製器です。
鍋タイプの燻製器にもさまざまなタイプがあります。たとえば素材(金属や陶器など)の違い、形状(密閉性の高い形状や煙の逃げる形状など)の違い、素材や形状による熱容量(蓄えられる熱エネルギー量)の違いなどです。
個人的には金属製の密閉できるタイプの燻製器が良いと感じています。
鍋タイプの燻製器で温燻法をするには?
鍋タイプの燻製器でも温燻法ができます。
基本的に「小型燻製器は熱燻法に対応」「中型燻製器は熱燻法と温燻法(スモークウッドの使用で冷燻法)に対応」しているとされます。このことからも鍋タイプの燻製器(鍋タイプの燻製器)での燻製では熱燻法が中心になります。
しかし工夫次第ではできなくもありません。
鍋タイプの燻製器であれば鍋と蓋の間にスペースを開けて「熱と煙、水蒸気などを逃がしながら燻製をする」ことにより温燻法(50~80℃)の条件を満たせるようになります。中型燻製器と比べれば温度管理の難しさはありますが問題なく温燻法をできます。
自宅(台所)で燻製をする場合には鍋タイプの燻製器も悪くありません。
台所燻製をおすすめする理由は?
自宅での燻製は台所をおすすめします。
燻製をできる場所には個人差があります。集合住宅(アパートやマンションなど)であれば台所しかありませんし、戸建てであってもお隣との距離の近い住宅地などの場合にも(ベランダや庭先では煙が流れてしまうリスクがありますので)台所しかありません。
多くの家庭では「自宅燻製=台所燻製」になります。
このことからも自宅での燻製には「鍋タイプの燻製器」をおすすめします。鍋タイプの燻製器は熱燻法が中心になりますので試すことのできるレシピは限られてきますが燻製初心者であれば十分に満足できるはずです。
また工夫次第では温燻法を行うことも可能です。
【まとめ】自宅で燻製をするには?
自宅での燻製には鍋タイプの燻製器を使った台所での燻製をおすすめします。
鍋タイプの燻製器には「小型軽量で扱いやすい」「後片付けや収納が容易」などのメリットがあるためです。熱燻法に特化したような燻製器ではありますが工夫次第(蓋が浮くようなカスタマイズ)では温燻法にも使えます。
燻製初心者が自宅ではじめる場合にはおすすめできる燻製器となります。